きらら通信
唇が荒れて痛い…それ、口唇炎かもしれません
こんにちは。
ヤオコーふじみ野大原敷地内の歯医者、きらら歯科ふじみ野院です。
今回は、口唇炎の原因や種類、治療法、さらに予防策についてお話ししていきます。
乾燥や刺激で唇が荒れてひび割れたり、痛みを感じることはありませんか?それは「口唇炎」の症状かもしれません。唇の皮膚は非常に薄いため、外部の影響を受けやすく、繰り返し炎症を起こすことがあります。
口唇炎の主な原因
口唇炎を引き起こす原因には、以下のようなものがあります。
・乾燥
特に冬場の乾燥した空気や暖房による湿度低下は、唇の水分を奪い炎症を引き起こしやすくします。
・唇を舐める癖
唇を舐めると一時的に潤ったように感じますが、唾液が蒸発する際に水分も一緒に奪われ、乾燥が悪化します。
・食事による刺激
辛いものや酸味の強い食べ物が唇に刺激を与え、炎症を引き起こす場合があります。
・紫外線
紫外線は唇のバリア機能を低下させ、光線性口唇炎を引き起こす原因となることがあります。
・アレルギー反応
化粧品やリップクリームの成分が合わない場合、接触性口唇炎を引き起こす可能性があります。
口唇炎の種類と特徴
口唇炎は症状や原因によっていくつかの種類に分類されます。
・接触性口唇炎
化粧品や食品、金属などとの接触で発症。原因物質を特定し避けることが重要です。
・アトピー性口唇炎
アトピー性皮膚炎の一部として現れ、かゆみや乾燥を伴います。
・光線性口唇炎
紫外線が原因で発症する口唇炎。屋外での活動が多い人に多く見られます。
・剥離性口唇炎
唇の表面が剥がれ、ひび割れや乾燥が進む状態です。
・肉芽腫性口唇炎
慢性的な炎症が唇の腫れを引き起こす、治療が難しいタイプの口唇炎です。
治療と予防
口唇炎の治療では、まず原因を取り除くことが重要です。以下の方法が推奨されます。
・適切な保湿ケア
乾燥を防ぐために、無香料・無着色のリップクリームを使用しましょう。使用頻度は適度に保ちます。
・原因物質の除去
アレルギーの原因となる食品や化粧品を避けましょう。必要であれば、医師に相談して原因を特定してください。
・紫外線対策
UVカット効果のあるリップクリームを使用し、日差しの強い季節には特に注意しましょう。
・専門医の受診
症状が長引く場合は、皮膚科や歯科を受診し、適切な治療を受けてください。
・健康的な生活
ビタミンB群や亜鉛を多く含む食品を積極的に摂取し、規則正しい生活を心がけることで皮膚の健康をサポートできます。
まとめ
日頃のケア次第で、口唇炎の予防は可能です。冬場は室内の湿度を保つ、刺激の少ない化粧品を選ぶ、唇を舐める癖をやめるなど、小さな心がけが大きな違いを生みます。また、定期的な歯科検診もおすすめです。唇や口周りの健康を守るため、ぜひこれらのポイントを実践してみてください。