きらら通信
冬は要注意 唾液の減少が引き起こすお口の変化
こんにちは。
ヤオコーふじみ野大原敷地内の歯医者、きらら歯科ふじみ野院です。
今回は、冬に起こりやすいお口の乾燥と唾液の働きについてご紹介します。1月を中心とした冬の時期は、湿度が大きく下がり、空気が乾燥しやすくなります。さらに暖房の使用により室内の湿度も低下し、体全体の水分が奪われやすい環境が続きます。その影響は肌や喉だけでなく、お口の中にも及び、唾液の分泌量が減少しやすくなります。その結果、「口の中が渇く」「ネバつく」「話しづらい」といった違和感を覚え、ドライマウスと呼ばれる状態を自覚する方が増えてくるのが冬の特徴です。
唾液が持つ多面的な役割
唾液は、単にお口を潤すための水分ではありません。むし歯菌や歯周病菌の増殖を抑える抗菌作用を持ち、口腔内の細菌バランスを整える重要な役割を担っています。お口の中には常に多くの細菌が存在していますが、唾液が十分に分泌されていることで、細菌が過剰に増えにくい環境が保たれています。また、食事の後に残った食べかすや汚れを洗い流す「自浄作用」も唾液の大切な働きのひとつです。これにより、歯や歯ぐきへの負担が軽減され、トラブルが起こりにくい状態が維持されています。
粘膜の保護と口腔トラブル
唾液は、お口の中の粘膜を潤し、乾燥や外部からの刺激から守るクッションのような役割も果たしています。粘膜が適度に潤っていることで、食事や会話による摩擦の影響を受けにくくなります。しかし、唾液の分泌が低下すると粘膜が乾燥し、わずかな刺激でも傷つきやすい状態になります。その結果、口内炎ができやすくなったり、ヒリヒリとした不快感が続いたりすることがあります。冬に口の中の痛みや違和感を訴える方が増える背景には、このように唾液量の変化が関係しています。
噛む・飲み込む・話すへの影響
唾液は、噛んだ食べ物をまとめて飲み込みやすくする働きや、発音を滑らかにする働きにも深く関わっています。唾液が十分に分泌されていることで、食事中に食べ物がスムーズに喉へ運ばれ、会話も自然に行うことができます。一方、唾液が不足すると、食べ物が口の中でまとまりにくくなり、飲み込みづらさを感じることがあります。また、口が渇いて話しにくくなり、人との会話が負担に感じられることもあります。これらは日常生活の快適さに直結する問題です。
口臭や味覚低下との関係
唾液が減少すると、お口の中で細菌が増殖しやすくなり、口臭が強くなる傾向があります。唾液には口臭の原因となる物質を洗い流す働きがあるため、その量が減ることで臭いがこもりやすくなるのです。また、味覚を感じるためには、味物質を唾液に溶かす必要があります。そのため、唾液が不足すると「味が分かりにくい」「食事がおいしく感じない」といった変化を感じることもあります。
お口の乾燥が及ぼす広い影響
口腔乾燥は、お口の中だけの問題にとどまらず、食事や会話といった日常生活全体に影響を及ぼします。食べることや話すことが億劫になることで、生活の質が低下してしまうケースも少なくありません。冬の乾燥は、知らないうちにお口の環境に負担をかけている可能性があります。
まとめ
冬の乾燥は、唾液の分泌量を低下させ、お口の環境にさまざまな変化をもたらします。季節によるお口の変化に目を向け、自身の口腔状態を意識しましょう。










