きらら通信
だらだら食べは危険?秋の間食とむし歯のリスク
こんにちは。
ヤオコーふじみ野大原敷地内の歯医者、きらら歯科ふじみ野院です。
今回は、秋の間食とむし歯の関係についてお話ししていきます。秋は美味しい誘惑が多い季節です。栗やさつまいも、果物、スイーツなど、つい間食の回数が増えてしまう方も多いでしょう。しかし、食べ方によってはむし歯を招く危険性があることをご存知でしょうか。
むし歯はどうやってできる?
むし歯の発生には、糖分・細菌・時間の3つが大きく関わります。食べ物に含まれる糖を細菌が分解して酸を作り、その酸が歯を溶かす「脱灰」が起こります。ただし、唾液には「再石灰化」という修復作用が備わっており、通常であれば歯を守ってくれます。つまり、むし歯になるかどうかは脱灰と再石灰化のせめぎ合いに左右されるのです。
なぜ間食がむし歯につながるのか
間食の習慣がむし歯リスクを高めるのは、口の中が酸性状態にさらされる時間が長くなるからです。アメやチョコを時間をかけて食べたり、甘い飲み物を少しずつ飲み続けたりすると、唾液の修復作用が働く隙を与えません。その結果、歯は徐々に酸に侵され、むし歯へと進行してしまいます。特に「ちびちび食べる・飲む」習慣は要注意で、たとえ一度に摂取する糖分が少なくても、長時間にわたって口の中が酸性に傾くことで、むし歯のリスクは高まります。また、就寝前の間食も危険です。睡眠中は唾液の分泌量が大きく減少するため、酸の影響を受けやすく、むし歯が進行しやすくなります。
歯に優しい秋のおやつ
むし歯を防ぎつつ秋の味覚を楽しむには、食べる回数や時間を意識することが重要です。ナッツやチーズは糖分が少なく、噛むことで唾液分泌を促進するためおすすめです。果物もまとめて食べるようにするとリスクが抑えられます。間食の後には水やお茶で口をすすぐことも効果的です。さらに、キシリトール入りのガムを取り入れるのも一つの工夫です。キシリトールはむし歯菌の働きを抑え、唾液の分泌も促してくれます。どうしても甘いスイーツを楽しみたいときは、食後のデザートとして一度に摂るようにすると、酸性状態が長引かず安心です。ちょっとした意識の違いで、秋のおやつを安心して楽しむことができます。
まとめ
食欲の秋はつい間食が増えがちですが、「だらだら食べ」がむし歯のリスクを高めることを理解しておくことが大切です。食材の選び方や食べ方を工夫すれば、秋の味覚を存分に楽しみながら歯の健康も守ることができます。美味しい秋を健やかに過ごすために、間食の仕方を見直してみましょう。